【原点】40年前の印刷工場から、音楽、IT、家族、そして独立へ

こんにちは。IhyFactory代表の清水行弥です。
2025年4月に開業してから、気がつけば8ヶ月が経ちました。
動画制作、SNSサポート、HP制作、少しずつご依頼をいただけるようになりました。
節目のタイミングということで、今日はあらためて「自分がなぜこの道にたどり着いたのか」を振り返りたいと思います。
■ 40年前──印刷工場の息子として

私が13歳の頃、父は活版印刷の会社を経営していました。
活字を拾い、版を組み、一枚ずつ紙を送り込んで刷る。
今ではほとんど見られない、手作業中心の印刷です。
父は職人であり、経営者であり、クリエイターでもありました。
しかし私はその本当の凄さを理解しないまま、中学2年生で父を亡くしました。
同時に、会社も幕を下ろしました。
■ 音楽の道へ進んだのは、“つくりたい気持ち”の続きだった

高校卒業後、私は音楽専門学校の作曲学科へ進学しました。
作曲もアレンジも、ゼロから世界を形にしていく作業です。
印刷とはまったく違うようでいて、
「想いを形にする」という意味では、父の背中と重なる部分があったのかもしれません。
当時はそんなことを意識していませんでしたが、今振り返ると、父から受け継いだ“ものづくりの血”が確かに流れていたのだと感じます。
■ ITの世界へ飛び込み、システムエンジニアとして25年以上

音楽の道を歩んだ後、私は全く違う領域──ITの世界へ飛び込みました。
プログラマーからの叩き上げで、要件定義・設計・開発・保守運用まで担当。
いわゆる“システムエンジニア”として25年以上を過ごしました。
振り返ると、このIT時代が今のIhyFactoryに大きく生きています。
- 仕組みをつくる考え方
- 論理的な問題解決力
- デジタルへの深い理解
- 新しい技術を受け入れる柔軟性
動画制作やWeb制作はセンスだけでは成り立ちません。
エンジニアとして積み上げてきた経験が、クリエイティブの基盤となっています。
■ 家族を育て、守るために働いた時期も大切な章だった

30代・40代は、家族を守り、育てるために働いた時期でした。
自分の夢よりも家族を優先し、生活を支えることに没頭する日々。
でも、この経験が私の価値観を大きく育ててくれました。
“守るべき存在のために働いた時間” があったからこそ、
今の “自分の人生を生きるステージ” にたどり着くことができました。
■ そして53歳。私は再び“つくる道”に戻ってきた

IhyFactoryを2025年4月に開業したとき、ふと気づきました。
「自分はずっと、つくる世界から離れていなかった。」
- 父の印刷
- 音楽の創作
- ITでのシステム構築
- 家族を支えた時間
- そして現在の動画制作・デザイン・Web制作
一見バラバラに見える道が、今では一本の線でつながっています。
■ これは“導き”なのかもしれない
父の会社は、私が13歳のときに終わりました。
しかし、父から受け継いだ“ものづくりの血”は静かに生き続け、
40年後の今、別の形で花開いています。
動画制作の道に進んだのは理由というより、
“導き”に近い感覚 です。
父が紙の上で文字を組んでいたように、
私は画面の中で物語を紡いでいます。
違うようで、どこかよく似た世界です。
■ これからもIhyFactoryは「想いを形にする会社」であり続ける
地元・富士見市を中心に、
動画制作、SNS運用、HP制作、ふるさと納税、自治体支援など、
地域に寄り添うクリエイティブを届けていきます。
9ヶ月目の節目に、こうして自分の原点を振り返れたことに心から感謝しています。
これからもIhyFactoryをよろしくお願いいたします。
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