AIは「答えるもの」から「仕事をするもの」へ。IhyFactoryが毎日使って感じている変化
「AIって、結局なにができるんですか?」
地域の方と話していると、よくこう聞かれます。
ChatGPTに質問してみたことはある。
でも、それ以上どう使えばいいのか分からない。
そんな方が多いと感じています。
今日は、その答えを「いま、AIはここまで来ています」という話でお伝えします。
IhyFactoryが毎日AIを使いながら感じている変化です。
少し前までのAIは「相談相手」でした

少し前までのAIは、こんな使い方が中心でした。
- 質問に答えてもらう
- アイデアを出してもらう
- 文章を書いてもらう
- プログラムの書き方の例を見せてもらう
どれも便利です。ただ、作業をするのは、最後は人間でした。
AIが書いた文章をコピーして、自分でホームページに貼る。
AIが出したプログラムの例を、自分で組み込んで動かす。
うまく動かなければ、エラーをまたAIに聞いて、また自分で直す。
AIは頼れる相談相手でしたが、手は人間が動かしていました。
何が変わったのか

いまのAIは、パソコンの上で作業そのものを進められるようになってきています。
- パソコンの中のファイルを読んで、書き換える
- プログラムを書いて、実際に動かして確かめる
- エラーが出たら、原因を探して直す
- ブラウザを操作して、調べものをする
- 画像や資料などの成果物を作る
- こうした工程を、いくつも続けて進める
このような、自分で作業を進めるAIを「AIエージェント」と呼びます。
エージェントは「代理人」という意味です。
正直に書いておくと、これは今年いきなり始まったことではありません。
AIに画面を見せてパソコンを操作させる機能や、プログラムの作業を任せる道具は、2024年から2025年にかけて、まず試験版として出てきていました。
変わったのは、長い作業を最後まで任せても、ちゃんと仕事になるところまで来たことです。
2026年に入って、AIを作っている各社から、そうした方向の新しいAIが次々に出ています。
たとえばAnthropic社の「Claude Fable 5」(6月)は、これまでより長い時間、自分で作業を続けられると説明されています。
OpenAI社は9月に「GPT-6 Astra」を出しました。Google社も6月、同社のAIにパソコンやスマホを操作する機能を組み込んでいます。
名前は覚えなくて大丈夫です。
どの会社も「答えるAI」から「作業するAI」へ進んでいる、ということだけ知っておいてください。
IhyFactoryで実際に起きていること

IhyFactoryでは以前から、事業のアイデアをAIと壁打ちしてきました。
考えを整理したり、足りない視点を指摘してもらったりです。
いまは、その先まで頼めます。
アイデアを形にするためのプログラムや、ホームページ、仕事の手順書まで、AI自身に作らせられるようになりました。
たとえば、こんなことです。
AIホームページメーカー
AIと話しながらホームページを作る道具を、AIと一緒に作りました。
AIが質問し、使う人が答えていくと、ホームページができあがります。
実際に6名のモニターの方に使っていただきました。
ブログ記事の管理
先日、「公開した記事」と「手元の記録」を照らし合わせる作業をAIに頼みました。
AIはホームページの公開記事の一覧を取り寄せて、手元の原稿と1本ずつ突き合わせ、公開済みなのに記録が「確認待ち」のままになっていた記事を2本見つけました。
直すところまでAIがやっています。
記事の画像づくり
この記事の見出しの画像も、AIが作っています。作るだけでなく、キャラクターの形や文字が崩れていないかを、AIが1枚ずつ見て確かめています。
以前は「どうすればいいか」をAIに聞いて、自分でやっていました。いまは「これをやっておいて」と頼めます。
「相談相手」から「実行担当」へ

まとめると、こういう変化です。
- 以前:人間が考える → AIに聞く → 人間が作業する
- いま:人間が目的を伝える → AIが作業する → 人間が確かめる
人間の役目が、作業から「何をしたいかを伝えること」と「できたものを確かめること」へ移ってきています。
何をどう伝えればいいかは、「AIにうまく質問するより、「仕事の設計図」を渡す」という記事に書きました。
ただし、何でも任せればいいわけではありません

ここは大事なので、はっきり書きます。
AIは作業ができるようになりましたが、間違えないわけではありません。
IhyFactoryでも失敗しています。
SNSへの自動投稿の仕組みで、ログインがある日切れていて、4日間で900回以上、投稿に失敗し続けていたことがありました。
詳しくは「AIに「SNS投稿しといて」が通じるのはなぜ?」に書いています。
だから、最後に確かめるのは人間です。任せる範囲は、確かめられる範囲から少しずつ広げていくのがいいと思っています。
まずは、AIで何ができるかを知ってほしい

「AIを知らないと取り残される」と言いたいわけではありません。
ただ、知っていると選べることが増えます。
自分でやるか、AIに頼むか。
その選択肢があるかどうかで、同じ一日の使い方が変わってきます。
そして、AIで何ができるかは、説明を聞くより一度さわってみるほうが早いと私は思っています。
テレビを見たい人に、電波の仕組みから説明する必要がないのと同じです。
IhyFactoryがAI体験を提供する理由
IhyFactoryは、AIの説明をする場所ではなく、AIに実際に仕事をさせてみる体験の入口を作りたいと考えています。
AIの進化はとても速く、IhyFactory自身も、その変化を見ながら「何を提供するのがいちばん役に立つか」を見直しているところです。私たちもまだ、学びながら進んでいます。
「AIに何か一つ作らせてみたい」と思った方は、AI工房をのぞいてみてください。
AI工房(富士見モデル)
https://aikobo.ihyfactory.com/
この記事で触れたAIの出典(2026年9月29日確認)
- Anthropic「Introducing computer use」(2024年10月)
- Anthropic「Claude 3.7 Sonnet and Claude Code」(2025年2月24日)
- Anthropic「Claude Fable 5」(2026年6月9日)
- OpenAI「GPT-6 Astra System Card」(2026年9月3日)
- Google「Introducing computer use in Gemini 3.5 Flash」(2026年6月24日)
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